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推しを追いかけてベラルーシまで行った話 ⑤観戦2日目(1/24)編

こんにちは。ワールド21日と23日のチケットがさっぱり手に入らないんだけど、実在する試合なのでしょうか。余剰がありましたら責任持ってお引き取りしますのでご一報願います。ペアみたいよーアイスダンスみたいよー。

 

前回までのあらすじ

mochimochi-life.hatenablog.com

ついにミンスクに降り立ちました。フライトの都合で競技1日目は女子まるまるとペアの前半グループほぼ全組を見逃してしまってますがやむなしです。今日からはみっちり観戦の日々が続きます。

 

9:00 朝食

8時頃に起床し、身支度を整えてホテルのレストランに向かいます。簡単なビュッフェ形式でした。外はまだ薄暗いです。

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全然おいしそうじゃない写真ですいません。写真で感じるよか味はおいしかったです。手前の黄色いのはスライスチーズ、時計回りに進んで茹でソーセージ、ビーツ、トマト、コーン、豆、ハムと見たまんまですが一応解説しておきます。真ん中にあるのはオムレツのようなものです。普通の卵より白身が多いような味でした。全体的に素材の味だけでチーズやハムの塩気以外はほぼ無味です。ビーツはボルシチの材料で有名な根菜です。朝食で出ていたのは多分茹でただけのもので、独特の青臭さがあり私は苦手でした…。煮込むと青臭さはなくなるんですけども。

レストランには「カーシャ(Каша)」というロシア語圏で朝食としてメジャーな甘く味付けたそば粥も並んでいましたが、滞在中は一度も食べなかったです。Aちゃんから「日本人は苦手な人が多いと思う」と聞き、なんとなく手が出ず。でもせっかくなので挑戦してみればよかったです。今回の旅行を通して気づいたのですが、連れが日本人で会話も連れとの日本語のものばかりだといわゆる旅行テンションになりにくく、冒険する機会が減ります。

真ん中のプレートの右にあるのがブルーベリージャムをかけたカッテージチーズ、左にあるのがチーズと小麦粉を混ぜて焼いたもの…ってまあチーズケーキと言えばいいのかもしれないんですがwでもケーキというより混ぜて焼いたものって感じなんですw味は…粉です。カッテージチーズはこれまたロシア語圏(それともヨーロッパ全域なのか?)でメジャーなようで他のレストランのメニューでもよく見ました。うまいです。

ロシア語圏の人は紅茶をよく飲むとのことで郷に従ってみました。

 

全部食べるとそこそこお腹いっぱいになります。今日も長いのでしっかりお腹を満たしてレストランをあとにします。

 

9:40頃 リンクへ移動

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徒歩でリンクへ向かいます。外は晴れていて、朝日が森の向こうから差し込んでいました。放射冷却で一段と寒い!

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大会の看板

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"я ♡ мінск"("I ♡ Minsk")のオブジェですが、なぜかмとіの点がなくなっていて「ミンスク」ではなく「インスク」に。ちなみにロシア語のキリル文字だと「イ」の音を表す文字は"и"で、"і"を使うのはベラルーシ語のキリル文字独特のものです。このオブジェと一緒に後ろの看板の女性のスパイラルを真似したポーズで記念写真を撮ったんですがここには載せません。笑

 

公式練習について

フィギュアスケートの試合では、競技の時間の前に公式練習というものがあります。朝から晩まで試合をやっているわけではありません。公式練習の会場には競技にも使うメインリンクと公式練習のためにしか使わないプラクティスリンクの2つがあり、海外の試合だといずれも試合チケットを持っていれば観覧できることが多いです。

競技の滑走順が決まった後の公式練習はその順番に基づいたグループで選手を分け、30分ずつのグループ入れ替え制で練習スケジュールが組まれます。グループの5人ないしは6人の一人ずつに、自分のプログラムの曲を流して本番同様に滑る時間(「曲かけ」または「ランスルー」)が与えられます。曲かけの時間以外は、スピンを練習する選手あり、ステップを確認する選手あり、バンバンジャンプを跳ぶ選手ありでまちまちです。試合だと贔屓の選手の滑りは数分間、多くて2回しか観られませんが、公式練習では30分見放題ということでとても楽しいです。しかも客席がガラガラなので好きなところに座れる(※ほどほどにするべきとは思います)!

なんか熱く語ってしまいましたがこの日はメインリンクのペアFSの公式練習を観覧しました。練習自体はもっと朝早くからやっているのですが気力がなく、後半のグループから参加です。ペアの選手は練習着で公式練習に臨む選手が多かったような。ヴァネッサ・ジェームズさんの美しさに圧倒されたため写真は全然撮れてないです。

 

11:00 昼食

男子SPは18時前までブッ通しで競技を行うため、少し早いですが例によってアリーナシティのフードコートでごはんです。この日はショーケースにいろいろ惣菜が出ていてオーダーを伝えて盛り付けてもらいその場で会計、という形式のお店にしました。大学の生協みたいな雰囲気です。

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お米が入ったトマトベースのポタージュと、ロシア料理のブリヌイ(блины)です。合わせて5ルーブルなので300円しません。ブリヌイはチーズやハムなどの具を包んだもっちりしたクレープみたいな食べ物でおいしいです!旅行中はこのブリヌイにかなりハマりました。

 

12:00 男子SP

リンクに戻って着席し、競技開始を待ちます。ISU主催の国際A級大会では試合開始の時報としてファンファーレ(これ)が毎回鳴るのですが、初めて生で聞いた…はず。なのでテンション上がりました。血湧き肉躍ります。

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謎の軍人(?)グループが座席数列分を埋めていました。謎です。

男子SPで滑るのは全部で37人です。37人が一人ずつ滑っていきます。グランプリシリーズなら12人しかいませんが、数が全然違います。チャンピオンシップやばいですね。やってもやっても終わらない感があります。グループが7つになるので整氷は3回です。サクサクいきましょう。

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やはり前半のグループの間は空席多めですが、地元ベラルーシ所属の選手の時は大盛り上がりでした。座席が赤と緑に染まります。他にも、スラヴ系というかロシア系の選手には所属国問わず声援が大きかったなと感じました。もちろんロシア3人衆には割れんばかりの声援が送られていて、さながらロステレコム杯のようでした。

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私が贔屓にしてるのはラトビア所属の選手なのですが、直前ウォームアップ(いわゆる「6練」)の前に行う選手紹介の時に振られる国旗を見て「うおおめっちゃ人気じゃん!」とびっくり嬉しかったです。ユーロは色々な国旗を見られるところもまた楽しいです。「さすがにこの国は持ってる人いないんじゃ…」って思うような国でも大体どこかに持ってる人がいます。ユーロに限りませんが。

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SPの順位としては3番手でしたが、やはりハビエルの演技には圧倒されました。オーラが違うというか。もっと気前よく点を出すと思ったけどジャッジのみなさん冷静ですね。

演技後から得点発表までの時間で適当に得点を予想して実際の得点と比べるゲームをしていたのですが、どんどん精度が上がっていって笑えました。37人も観てればそうなるか。

 

18:00過ぎ 夕食

長い試合が終わり、次のペアFSまでの空き時間で食事を済ませます。Aちゃんの贔屓選手であるロシアのミハイル・コリャダくんがSP1位で折返しとなったため2人して浮かれながら店に向かいました。

フードコートにジョージア料理の店があったのでそこにしました。Aちゃんによると、旧ソ連の国々の中で一番料理がおいしいらしいです。実際、少し経つと店に大行列ができていました。

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右にあるパンみたいなのは「ハチャプリ」といってチーズと卵が乗っています。耳みたいな部分をちぎって卵をつけて食べます。塩気があっておいしいです。左の水餃子みたいなのは「ヒンカリ」といいます。中にパクチー入りの肉の餡が入っていて、分厚い皮に包まれています。絞ってある部分は食べないもの(皮が厚くて中まで火が通っていないから)らしく、そこを手で持ってかじります。これもおいしかった!パクチー好きにはヒットすると思います。また食べたいです。

 

19:40 ペアFS

さて、またアリーナに戻ります。前半のグループにいた組たちは今大会で初めて演技を観るわけで、気合入れました。クロアチアの組のツイストリフトが高くて会場がどよめいていたのを覚えてます。あと今季のグランプリシリーズで知ったドイツの組がよくて好きになりました。一昨年のオストラヴァユーロにも出てたんですね。

後半のグループではいよいよメダル争いが本格化という感じです。ちょくちょく顔を出してくる時差ボケと戦いつつ、ボイコワ/コズロフスキー組が台乗りできるかハラハラした〜。イタリアのデラモデル組の初台乗りも見たかったですが。0.14差の銅メダルがわかったときは勝負の残酷さを実感しました。ジェームズ/シプレ組の素晴らしい演技に感動した後タイムバイオレーションの減点でズコーッとなりました。

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表彰式でラ・マルセイエーズを聞けて嬉しかったです。

 

22:30頃 ホテルへ戻り、シャワー、就寝

表彰式までしっかり見て帰るとなかなかの時間です。ちゃっちゃとシャワーを浴びてベッドにIN。余談ですが、滞在中は日中や夕方に眠くなることはあっても夜に眠れない日はなかったです。毎日よっぽど疲れていたんだろうと思いますw

 

次回予告

明日は個人的メインイベント①のアイスダンスRDと女子FSです。アイスダンスの公式練習が楽しすぎてただのおのぼりカメラ小僧になっていたのでその話などを少々。次の記事ではワールド楽しかったです><って言いたい。はぁ。