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推しを追いかけてベラルーシまで行った話 ④出発当日+観戦1日目(1/23)編

こんばんは。ワールドでいっぱいいっぱいになる前に怒涛の更新。

 

前回までのあらすじ

mochimochi-life.hatenablog.com

出発直前に不慮の事故でiPhoneを文鎮化させてしまったものの、どうにか前日に体制を整え就寝に成功。いよいよ出発当日です。

(②の記事の航空券予約に関する項にエアチャイナの座席予約について追記しました→

推しを追いかけてベラルーシまで行った話 ②航空券・ホテル・その他いろいろ事前準備編 - しゃくしゃく余裕で暮らしたい

 

4:00 起床

今回のフライトは8:30羽田出発の便です。出発2時間前にはチェックインするように、とのことだったので、羽田第3ターミナルに6:30には着けるような時間に起床。当然外は真っ暗。この時間の平日の在来線はいかにも羽田に行くんだろうなというスーツケース転がした人ばかりで面白かったです。

 

6:40頃 エアチャイナカウンターでチェックイン

第3ターミナルまでつつがなく着いたのでエアチャイナのカウンターへ。ここでAちゃんと落ち合います。カウンターには既にけっこうな数の人が並んでました。有人カウンターの手前にパスポートをスキャンしてチェックインできると思われる自動の機械が何機かあったので使おうとしてみましたが、何度か試してもエラーになるので結局有人カウンターに並びました。ビザが必要になることがある国が行き先だったのが原因だったようです。

※ちなみに、エアチャイナでは一部便でオンラインチェックインができるので私も往路のチェックインを既にやっておいたのですが、どっちにしてもカウンターに行く必要はあるようです。オンラインの意味ある?

3、40分は並んだ後ようやく受け付けてもらいました。係員の人からトランジット時間が短いので気をつけてください、とか言われたけど、こっちが気をつけてどうにかなることじゃないのでは…と思いつつ、スーツケースを預けて航空券を受け取ります。

 

7:30頃 保安検査と出国手続き

よく考えたら羽田の国際線を使うのって初めてだったので、こんな感じなんだフーンとなりました。平日朝だからか保安検査場の入り口は出張ビジネスマンでごった返してました。手続きが終わるまでは20分もかからなかったと思います。途中トイレを済ませ、機内食の朝ごはんどんなんかなーなどと雑談しながら搭乗口へ。

 

8:40頃 離陸

あっという間に搭乗時間になりました。トランジットのことがあったのでディレイしたらどうしようと気が気ではありませんでしたが、まあ想定の範囲内の時間に離陸してくれました。北京までは4時間、時差が1時間あるので到着時刻は現地時間で11:30、ミンスク行きの飛行機は13:00出発です。離陸前に流れる注意事項をまとめたアニメーション映像に出てくる女性キャラクターがおばあちゃん含めてやたら巨乳でうろたえました。機内では日本語吹替版の「グレイテスト・ショーマン」とか英語版「ラ・ラ・ランド」あたりをつまみ見してました。座席モニターを操作するリモコンが反応悪くてめちゃくちゃ使いにくかったです。

機内食はさばの照り焼きごはん(?)またはオムレツというラインナップでした。朝食っぽいオムレツにしたけどしばらく食べられない魚にしてもよかったな。一緒についてくるパンがキンキンに冷えていて少し悲しくなりました。写真は撮りそびれたのでないです。 

 

11:40頃 北京首都国際空港に到着、トランジット手続きへ

到着時間にも大幅な遅れはなく助かりました。沖止めにならないか心配だったのですがそれも大丈夫でした。あと、エコノミーの中でも前の方の席を取っていたため早めに飛行機から出られたのは今思うと大きかったと思います。短時間トランジットを強行する場合、座席選びも大切です。

今回は絶対にトランジット失敗したくなかったので事前予習しておきました。笑 参考にした記事を以下に貼っておきます。

www.miledemile.com

www.hekichi-miler.com

北京首都国際空港は空から見る限り普通に街中にある空港ですが、めちゃくちゃ広いです。なのでトランジットもめちゃくちゃ歩かされます。事前予習の成果があり「とにかく左奥に進むこと」とインプットしていた私(たち)は"Transfer"の看板も参考にしつつ特に問題もなく24時間以内トランジットの乗客用ゲートにたどり着きました。なお、北京空港では国際線から国際線への24時間以内のトランジットの場合入国手続は不要です。

上の1つ目の記事にあるように、トランジット用のカウンターはパスポートと顔を読み取って認証する自動ゲートになっていたため、ここではネットで検索して出てくる体験記ほど大変な目には遭いませんでした。

次は保安検査です。中国の空港の保安検査は厳しいことで有名らしいです。特にリチウムイオンバッテリーの規制が厳しく、定められた規定から外れるものを持っていた場合には手荷物・預け荷物問わず即没収されるそうです。

モバイルバッテリーについてはこちらの記事をご参照↓

http://jp.bcia.com.cn/server/notice/safe.shtml北京首都国際空港の公式HP、日本語だけどいかにも機械翻訳な感じ)

poyatrip.xyz

空港規定のうち、ワット時定格量(バッテリー容量)の規定は普通のモバイルバッテリーなら大体クリアしてると思うのですが、公式HPにある「明確な標識があり、定格出力は100Wh未満または等しい」の「明確な標識」というのがネックです。要するにバッテリーの外側にワット時定格量がわかる表記がないとダメ、ということなのですが記載がない市場流通品もないわけではなく、運悪くそれを持ち込もうとした人が没収の刑に遭ったりするみたいです。私は手持ちのAnker製バッテリーに当該表示があるのを確認していたので、ちょっと心配には思いつつ普通に持ち込みました。

平日の午前中だったからか保安検査場にはそこまで人は並んでいませんでしたが、係員の怒号のような指示の声と荷物を置く用のバスケットを叩きつけるような荒々しい音が検査場に響き、異様な雰囲気を醸し出していました。

行きの手荷物は多くて整理しきれていなかったので何度かX線ループさせられ、入念なボディーチェックも受けましたがなんとか通過。これでトランジットの手続きはほぼ完了です。結局思っていた以上に余裕があり、30〜40分程度で終わったのではないかと思います。なんとかなってよかった〜と安堵するのもそこそこに搭乗口に向かいますがこれまたえらい遠かったです。

 

余談ですが、北京空港内では無料で飲料水とお湯を利用できるサーバーが各所に設置されています。フライトの後は喉が乾くので便利でよかったです。お湯を使ってカップ麺作ってるおっちゃんがいました。自販機ではスプライトや午後の紅茶などが売ってました。

 

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「空港でーす!」って感じの写真。

 

12:40頃 搭乗→離陸

ミンスク便は搭乗カウンターからバスに乗り込み、飛行機が停まっているところまで移動して搭乗します。便の番号を見てカウンターに向かっていたのですが、なぜか行き先表示がブダペストになっていてAちゃんとこれ合ってる?大丈夫?と不安になりました。おそらく利用したのがミンスク経由のブダペスト便だったためにこういう表記になっていたのだと思います。そりゃこんな数の人がみんなミンスクで降りるわけないよね!と失礼すぎる納得の仕方をしました。同じ便の搭乗待ちではしゃいでる幼女が可愛かった。

飛行機は羽田-北京便よりさらにコンパクトな機体でした。ここから約9時間半のフライトで、現地時間の17:20に到着予定です。巨乳なおばあちゃんも見慣れてきました。しばらく滑走路をうろうろした後、定刻からやや遅れて離陸しました。

機内で"Crazy Rich Asians"の日本語吹替版を観たので舞台のシンガポールに行きたくなってしまいましたが、でもこれから行くのミンスクだしな…と若干ブルー(?)になったりもしました。あと、上海SOI(スターズ・オン・アイス、アイスショーの一つ)のテレビ放送版?があったのでそれも観てました。トイレに立った時に近くを通った人がそのSOIの映像を観ていたのでラインナップにあることを知ったのですが、あの人は同志だったのだろうか。 

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闘牛士のハビエルさん

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ツイズルするシブズ

 

機内食の写真です。基本的にエアチャイナのエコノミーの機内食は全部「とりあえず醤油味のあんかけとけばええやろ」みたいな仕上がりでした。味付けは濃い目でまぁ食べられなくはないけどすごく美味しくはない…みたいな感じでした笑  飲み物サービスでもらったビールはそこそこ美味しかったです。あ、あと"Tea"と言うと出てくるジャスミンティーも美味しかったです。この時の食事についてきたパンはあったかかったです!!

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そんなこんなで時々うつらうつらして…起きてSOIや映画を観て…を繰り返し、ようやくミンスクに着陸する時刻が近づいてきました。

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ロシアかベラルーシ上空の雲海

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雪景色!

 

17:30頃 ミンスク国際空港に到着→入国審査へ

ついにミンスクに着きました。マジでベラルーシまで来ちゃったwwとなぜか笑けてくる私とAちゃん。いそいそと飛行機を降り、入国手続きに向かいます。

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ちょうど日の入り近くの時間帯でした。

 

ミンスク空港は本当にここ空港?と思うくらい(すみません)こぢんまりとした建物で、薄暗くて灰色の内装が公立学校みたいな雰囲気です。そして、観光客もそんなに入ってこないのか、親切な表示も少なかったです。

イミグレーションどこ…?となった私たちはとりあえず人がたくさん並んでいるところにしばらく並んでみたのですが、列の先をよくよく見たら"Transfer"の文字。えっこれ違くない?となり、空港職員を捕まえてどこに行けばいいのか聞きたかったのですがそもそも空港職員が全然その辺を歩いてない。

やっと見つけた職員の人にはこの列はトランジットの列ですよ、と言われてしまい列を離脱したはいいものの、じゃあどこに行けばいいの??とまた路頭に迷う私たち。天井近くの表示の中に"VISA"という文字を見つけ、ここに行けばいいの?でも私たちビザ不要の入国じゃない?ここでまとめて入国手続きしてるのかな?などとハテナマークを大量に抱えながら移動しました。

"VISA"の表示の先には小さな窓口と何人か手続きを待っていると思われる人たちがいました。しかし、よく見るとそこはただのビザの発行カウンターのようで、窓口で職員と会話している男性も明らかに観光目的の入国じゃないっぽい。やっぱり場所違うんじゃない?とは勘付き始めたけど、じゃあどこに行けばいいのかがわからない。と悩んでいたら視界の端に空港職員の人が!あの人に聞こう!と思ったら歩くの早いしこっちに気づいてない!あー行っちゃう!ということで、到着早々空港の廊下で"Excuse meeeee!!"と叫ぶ羽目になりました。

職員の人は事情を話すと入国はこっちだよ、と案内してくれました。空港の建物に入って最初に向かった方向が間違っていたようです。1階分下に降りて、保険購入の窓口まで連れていってもらいました。保険購入の話は本シリーズ①の記事をご参照。

保険を購入したらすぐ横にある入国審査のゲートに向かいます。係員の人がいくつか質問をするのでそれに答え、搭乗券とパスポートを見せて許可が下りればスタンプ押印、という手順は他の国とそこまで違わないかと思います。ただし、私の場合先にゲートに行ったAちゃんが普通にロシア語で受け答えしていたからか、のっけから容赦なくロシア語で質問されました。当然何も理解できないので、「ごめんなさい、ロシア語はわかりません。英語で話していただけますか」という旨の英語を喋ってみたところ、係員の人は若干面食らった後にじゃあもういいですよ通って、というようなジェスチャー(苦笑込み)で特に質問もなくスタンプを押されました。それでいいのか?

 

18:30頃 荷物受け取り・SIMカードを購入

思わぬタイムロスはありましたが、無事に入国できました。スーツケースを受け取ったらSIMカード売り場を探します。1階左手をずっと行くとМТСという赤いロゴの通信会社のブースを見つけました。ロシアの大手通信キャリアで、紛らわしいですがМТСというのはキリル文字の表記でアルファベットではMTSだそうです。現地でずっとエムティーシーエムティーシー言ってましたが間違いでした。

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実際に使ったSIM。会社のロゴマークが昔のTwitterの初期アイコンみたいですよね(インターネット老人並感)。

料金は忘れちゃったのでMTSのサイトを見てみたのですが、多分このプランです。→MTS SMART Guest - The reason to become closer!

電話番号つき、30日間で1GBの通信プラン。1GBを超えた分は課金されていくシステムだったと思います。14ルーブルとあるので日本円で770円ほどです。もっと安いプランの会社もあると聞いていたので若干割高感がありますが大手キャリアだしこんなもんでしょうか。それでも日本と比べるとかなり安いです。

 

19:00頃 タクシーを手配しホテルへ

SIMを買う前に現金の両替をしていたのですが省略します。€40分を両替しました。

空港ではいわゆる白タクのおっちゃんたちが"Taxi?"と営業をかけてきますがボッタクリなので無視し、今しがた手に入れたばかりの電話番号を使ってUberからタクシーを呼びました。数分でタクシーが来たのですが、今まで使っていたはずの私のスマホがなくなった!というアクシデントが起こりしばらくワチャワチャしてから乗り込みました(手荷物のボストンバッグに入ってました)。

空港からホテルまで幅の広い道路を爆走します。これは比喩ではなくメーターを覗いたら100km/hくらい出てました。下道のはずなんですが… 道中はしばらく森が続いた後イオンみたいなショッピングモールがちらほら出てきてだんだん街っぽくなっていきました。ケンタッキーとバーガーキングの店舗をよく見ました。

ネット環境が手に入ったので車中でユーロの女子SPリザルトを確認し、翌日の男子SP滑走順を見てわーわー騒ぎ、ペアの最終グループ間に合うかなあ、などと話していたらホテルに着きました。40分くらいで着いたかな。運転手の兄ちゃん、飛ばしてくれてありがとう。

 

20:00頃 ホテルでチェックイン→アリーナへ

予約していたホテルでパスポートを見せてチェックイン。建物のあらゆるところが薄暗いホテルでした。笑

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映画「シャイニング」ばりにおどろおどろしい廊下

荷物を置いて一息ついたらすぐアリーナに向かいます。今からなら最終グループに間に合うかも!でも道が暗くて方向がわからん!としばらく右往左往しましたがなんとか会場に入れました。

 

20:15頃 いよいよ観戦(1グループ+1組だけ)

会場に入ると1つ前のグループ内最終滑走のパブリュチェンコ/ホジキン組の演技中でした。ロシアのカップルなので技が決まったときの歓声も大きく、試合にキタ〜〜!と実感できました。

彼らの演技が終わるまでは入口近くで立って待機し、最終グループの直前ウォームアップが始まったところで購入した座席へ向かいました。すると、私たちの席が2つとも知らない人に座られている…。ちょっと困惑しつつも、Aちゃんが「この席私たちの席です」というようなことをチケット見せながら話しかけると普通にどいてもらえました。この現象は旅行2日目以降も私たちの周囲で多く見られました。要するに、ベラルーシ人なのかロシア人なのかはわかりませんが彼らは自分のチケットを持っていてもそれよりいい場所の座席が空いていたら特に躊躇することもなくそこに座っちゃいます。声をかければどくので別にいいんですが、そういうやり取りを演技中にやられるとまあまあ迷惑だったので正直に自分の席に座ろうよ…と思います。まあ、自由な大会ということですね。

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直前ウォームアップ中のリンク

 

最終グループでは個人的に応援しているフランスのジェームズ/シプレ組が好演技でSP1位につけたのでわーいでした。ロシアのタラソワ/モロゾフ組の謎編曲ラフコンを生で観られたのにも興奮しました。本当に謎編曲だった。。。。

 

21:00過ぎ 夜ご飯→ホテルへ戻り就寝

ペアSPが終わるともう21時近かったです。アリーナ近くのモール"Arena City"で腹ごしらえすることにしました。せっかくだし初日はベラルーシ料理を、ということでフードコート内の「ドラニキ」が食べられる店にしました。ドラニキ(Драникн)は、ネットで調べるとじゃがいものパンケーキ、と紹介されていることが多いです。ですが実際に食べてみると粉感はあまりなく、ハッシュドポテトを平たくして焼いたものって感じでした。この時食べたドラニキはおいしいはおいしいんだけど割と油っぽかった上にクリームもこってりしてたので半分ほど残しました…。すまん。

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レシートが写り込んでいるので8ルーブルだったっぽいです。400円でこのボリュームは充分な量だと思います。

 

手早く食事を済ませてホテルへ戻り、シャワーを浴びました。翌日は朝からペアの公式練習を観覧したかったので、スケジュールを確認して23時頃にベッドに入ります。長い一日でした。

 

次回予告

競技2日目は男子SPとペアFSです。ベラルーシ応援団とロシア応援団に圧倒されつつもSP37人耐久レースを駆け抜けた後は、早くもフリーの緊張感に晒される私たち。チャンピオンシップ丸一日観戦を乗り切れるのか?公式練習から表彰式までフルコースでお送りします。