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推しを追いかけてベラルーシまで行った話 ⑧エキシビション(1/27)編

すっかり放置しててすみません。スケオタはオフシーズン中は暇なんやろ?と思われるかもしれませんが私の場合は別ジャンルの活動(?)でクソ忙しいです。

 

前回までのあらすじ

mochimochi-life.hatenablog.com

競技日程が終わってしまいまして、現地滞在は残り2日。この日は15:00からエキシビションの予定で、夜はホテルを移動してミンスク中心部で一泊します。Aちゃんはミンスク市外に観光に行くということで夜まで別行動です。ロシア語はスパシーバ(ありがとう)とダスビダーニャ(さようなら)しかわかりませんが、Aちゃんと夜に新しいホテルで落ち合うまで一人で食事、エキシビションまでの時間つぶし、ホテルでのチェックアウト、タクシー移動をこなさなければなりません。まあスマホあるしなんとかなるやろと気楽にしておりました。

 

9:00 起床

試合じゃないのでゆっくり寝られました。Aちゃんは目当ての場所に行くためのバスの時間があり既にホテルを出ています。

 

10:00 朝食

この(シャイニングっぽい)ホテルで食べる最後の食事です。このホテルには宿泊客に日本人マダムたちのグループがいて、初日に少し話したきり特に会話したことはなく、この日も見かけたのですが何もしませんでした。Aちゃんとハビエル目当てのクリケ好きという仮説をこっそり立てていたのは秘密です。他には個人的に嫌いな某記者がいましたがもちろん話しかけるなんてしません。心の中で呪詛を唱えていたのも秘密です。

パンに塗る用のバターがなくなっていたので、頑張ってスタッフさんに補充をお願いできました。英語でだけど。。。。

 

11:00 会場を覗いてみる

朝食を終えたらフロントで荷物を預けて会場に向かいます。チェックアウトの手続きは18:00頃ホテルに戻ってからすること、その時にタクシーを手配してほしいことを伝えました。Uberのアプリで自前で配車するのでもいいんですが、運転手から電話がかかってきたときに対応できる自信がなかったのでお願いしました。ホテル手配なら少なくともひどいボッタクリタクシーを掴まされることはないかと。

インリンクではエキシビションの練習をしているはずです。エキシビションの練習は試合が終わって緊張感から解放された選手たちがわちゃわちゃする幸せ空間になっていることが多いです。これまでと同様早く入って練習を観覧することはできないものかと複数の入り口をあたってみましたが、どこも施錠されていて無理でした。

Twitterを開いてみると、「今日のエキシビションには大統領が観覧に来る。そのせいでプレスですら厳しいセキュリティチェックを受けた」との情報が。練習が開放されていなかったのもそういう理由かもしれません。

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観戦2日目に「インスク」状態で撮った看板が直っていたので撮り直しました。

 

11:30 アリーナシティを徘徊・昼食

練習の観覧が叶わず暇になったのでとりあえずアリーナシティに移動。スケーター誰かいないかな〜と邪な心を抱きながらウロウロしました。

アリーナシティは地下1階と地上が確か3階くらいまであって、フロアは細長い形をしています。これまでのブログ記事にはほぼフードコートしか出てきませんでしたがw、化粧品店、アパレル、カフェ、おもちゃ屋など結構いろいろ揃ってるのでそこそこ時間は潰せます。

いわゆるデパコスブランドが複数入った専門店(イセタンミラーの上位互換というかセフォラ的なやつ)を見てみましたが日本で買うのとそこまで値段は変わらなそうでした。そりゃそうか。でも資生堂のところに日本ではとっくに廃盤になっていたルージュルージュシリーズが並んでいたので買えばよかったかもしれない。シャネルとかランコムとか入ってました。知らないブランドも。香水専門店にジョーマローンのコロンがあったので値段を聞いてみましたがこちらも日本での定価と大して変わらず、特に大きな買い物はしませんでした。

お昼が近づいてきたのでいつものフードコートで腹ごしらえ。最後だからといって特別なものにはせず、ブリヌイを食べた記憶です。なお写真はないもよう

 

13:00 カフェでお茶

引き続きウロウロしているとイタリアのダニエル・グラッスルくんを目撃。透明感マジパネー!天使か!と思いつつ、ご家族っぽい方々と一緒だったので声はかけず。

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せっかくだから何か甘いものでも、とカフェに入り、「マルセイユ」というケーキとカプチーノを注文。キリル文字が読めるとケーキの名前を知りたいときにハイパー便利でした。宝石みたいなケーキがたくさん並んだかなり洒落てるお店だったのですがこれで合わせて506円(9.2ルーブル)。日本じゃ1,000円超えだろうな。

http://en.bongenie.by/ ←お店リンク。このブランドのはずなんだけど店舗一覧にそれっぽいのが見つからないのでもしかして閉店したのかも

 

14:00 チョコレート専門店でお土産購入

チョコレート専門店があったのでなんとなく入店。リンドールのピックアンドミックス(量り売り)があったのですが日本より安い予感がしたので、店員さんに値段を聞きました。「49.99」と数字が書かれた紙が貼ってあり、その横に詰める用の袋がかかっていたのでまさか一袋49.99ルーブル…?いやそんなまさか…と考えながら「この49.99ってのはどのくらいの量に対しての値段ですか?」と聞いたら"per kilogram."とのご回答。

普段リンツなんて行かないのでその場で「リンドール 量り売り 値段」でググり(ケチすぎる)、通常100gあたり781円と知る。49.99ルーブルは円換算で約2,750円なので、なんと3分の1以下の値段!!即座にテンションが上がって量り売りに参戦しました。

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買ったチョコたち。これで260g、700円ちょっと。どのフレーバーもおいしい、さすがリンツ。ありがとうリンツベラルーシとはなんの関係もないけど。もっと買っていけばよかったなと帰国後プチ後悔しました。

余談ですが、お店を出るときスパシーバに加えてダスビダーニャ、と言うとオッやるねえこのイポンカ(日本人)…的なリアクションをしてもらえます。

 

14:30 会場へ移動

エキシビションが15:00からということでそろそろ向かうか〜とのんびり移動しました。そしてアリーナが見えてくると驚愕!会場の外にまで人がごった返している!今までこんなことなかったのになんで?開演までに入れなかったらどうしよう!と焦ったと同時に、朝に読んだツイートを思い出しました。そう、大統領です。

どうやら入場時に行うボディチェックが急に厳格化したせいで人を捌くペースが落ち、待機列が伸びているようでした。そういえばここ独裁国家だった、忘れてた。

まあでも並ぶしかない、仕方なしと立っていると、毛皮コートのマダムにロシア語で何か話しかけられました。ジェスチャーつきで、「私今からちょっと移動するからこの場所見ておいてちょうだい」的なことかな?とうっすらわかりましたが私の返事を聞く前にどこかに行ってしまうマダム。ちょうど待機列が動くタイミングだったので普通に進みました、その節はすみませんでした。

ボディチェックはそれはもう入念で、これまでチラ見で終わっていた荷物の中身のチェックにも時間をかけていました。さっき買ったリンツのチョコレートをカバンに入れていたのですが、「これ何?」と怪しまれたので「チョコレートですよ」と答えたら苦笑されました。開演にはギリギリ間に合いました。

 

15:00-17:30 エキシビション

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ハビのラスト演技のために張り切る観客たち。

最後に急に出てきたルカシェンコ大統領の話がありえん長くてビビりました。しかもスーツで正装とかじゃなく普通のおっさんの格好でした。ワールド招致も目指すぜイエァ的なこと言ってウケてたけど本当にやることになったらありがたいお話の長さがさらに2倍くらいになるであろう。これの印象が強すぎて他あんま覚えてません。

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よく見るとダルそうにしてるスケーターたち(気持ちわかるよ)

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風船と戯れるみなさん

 

18:00 ホテルへ戻りチェックアウト・ミンスク中心部へ移動

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ユーロ終わってしまった。と寂しくなるのもそこそこに、チェックアウトしにホテルへ戻ります。タクシー手配に時間がかかりましたがちゃんと来てくれました。「みんなアリーナから帰ろうとしてるから、なかなか捕まらないの。あと5分で来るそうよ」と優しく対応してくれたスタッフのクセーニャさん、ありがとう。少ししてから外を見るとそれっぽい車が停まっていました。

しかしここで私の心配性が突然出現します。本当に手配してもらった車なのか?ブランドは同じだけどナンバーまでは聞いてないし、これこそぼったくりタクシーだったらどうしよう?それどころか全然違うところに連れて行かれたら…… ここまで考えて焦るも、どうやって運転手に確認すればいいのかわからない!とりあえず英語で「ホテルに頼んで配車してもらったんですが」という旨を運転手に伝えても英語がわからない様子。しばらく押し問答したけどらちが明かず、向こうから"Address!"と言われてああ行き先か…となり紙に書いてあったホテルの住所を見せました。連れて行ってくれそうだしまあ何でもいいか…と思いながら出発。料金は結局20分しないくらいの距離を600円くらい。私はこんなもんかと思ってましたが後でAちゃんに話したら「高っ!」とのことでした。笑

 

19:30 ホテルにチェックイン・夕食

この日一泊したホテルは4つ星の非常に立派なホテルで、これまで泊まっていたところとは比べ物にならないくらいw高級感がありました。写真の一枚でも撮っておけばよかった。それでも廊下は薄暗かったですが。

素泊まりプランだったので夕食は外で。歩いて数分のところにある大衆レストランにしました。

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最後の晩餐はボルシチペリメニをチョイス。ペリメニってのはロシアの餃子のことです。クリームソースがかかっていてなかなかボリューミーで、Aちゃんとシェアしました。お供はジョージアワイン。お腹いっぱいになりました。

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ホテルとレストランはおそらく市内で一番大きい日本で言う銀座の中央通りみたいな通り沿いにあったので立派な西洋建築を楽しめました。「やっとヨーロッパっぽいもん見た〜」「いや、ここヨーロッパだけどね」という身も蓋もない会話。

 

21:30 ホテルへ戻り、就寝

部屋に戻ったらちょうど今日観てきたエキシビションの録画放送と試合結果のニュースをやってました。バスタブがあるよ〜と感動しながらシャワーを浴び、荷物をまとめてスヤスヤ。ホテルのロゴが入ったアメニティのバスグッズを使いたかったのですが、シャワージェルのボトルを開けたら完全にトイレの芳香剤の匂いで断念しました。

 

次回予告

いよいよ明日は帰国の日!本シリーズ唯一の終日観光な内容です。雪がぱらつく中震えながら歩いたミンスクの街並みと共産圏建築をお楽しみに。と書いてハードルを上げる。